ヨガの瞑想や座禅を起源とするマインドフルネスと祈り

最近良く目にする「マインドフルネス」これが何で有名になったかというとGoogle社の社内研修プログラムとして取り入れられたからで、それからIntelなどの世界の一流企業やアメリカの海軍や国防総省でも取り入れられた研修プログラムという事でさらに有名になったのだ。

出発点となったのはインドのヨガの瞑想や仏教の座禅の考え方から来ているようで、マインドとは心、フルネスとは満たされている事という事らしい。要するに「今、ここに」全身全霊の意識を集中する事で色々な問題が解決出来るという事のようなのだ。そして、強調されるのが科学的実証データに基づいた方法であるという部分である。

これによる効果は不安感や鬱などの精神疾患のみならず、免疫力が高くなり癌や心臓病を含めた慢性疾患の病気が良くなったり、ダイエットが自然に出来るようになったり、勉強の成果が出たり、仕事が良く出来たり、スポーツでハイパフォーマンスが実現出来たり、いじめや差別が少なくなったりと良い事尽くめであるが、あくまで科学的実証がなされているという部分が強調される。

しかし、冷静になって考えてみれば科学的と言いながら宗教的な部分はどうしても否定出来ないように感じるのだ。ただ出来る限り神という表現は避けて科学的なデータ分析を行ったというところであろうか。

神を信仰する宗教では「祈り」というものがある。「祈り」が絶対的な存在である神に対する自己という存在を意識する行為であるとするならば、そこにおける自己とはマインドフルネスな自己以外の何物でもないように思うのであるが如何であろうか?

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