さくら 桜 サクラ ねがはくは花のもとにて春死なむ 西行法師

ねがはくは

花のもとにて
春死なむ
その如月の
望月のころ
西行法師
この歌を知ったのは、村上もとかの漫画「龍-RON-」であり、何故かそのマンガを読んだ時の印象が忘れられないでいる。花とはもちろん桜である。漫画の中では主人公が師と仰ぐ剣道の先生(戦前に京都にあったという武道専門学校教授 内藤高治)が亡くなる時の様子がこの歌と共に描かれていたように記憶している。剣道への情熱と守破離についての思想さらに師との別れが桜と共に表現されて歌が非常に印象的なものになった。如月の望月の頃とは旧暦の2月15日満月で太陽暦では3月末頃を意味するらしい。西行が愛した桜の満開の時期であり、釈迦入滅の時でもある。出家の身として西行が望んだ通り、自身も旧暦の2月16日建久元年河内の弘川寺で没している。
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桜には何故か人生において忘れられない思い出がつきまとうものらしい。
今年はどんな出会いが別れがあるのだろうか?
だからであろうか?桜には様々な幻想がつきまとうようなのだ。桜の木の下に死体が埋まっているという梶井基次郎や坂口安吾の小説もあるが、桜の花について不思議に思うのは葉が出てそれから花が咲くのではなく、いきなり花が咲く事である。これはきっと歴史の遥か以前に人類が遺伝子操作した結果ではないかと考えた事があった。その文明は世界史にも記載されない現代文明の遥か超古代に存在して滅んだ文明なのだ。
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